2024年には国民の3人に1人が65歳以上に!急増する訪問美容の需要


2024年には国民の3人に1人、3677万人もが65歳以上になり団塊の世代(1947年〜1949年生まれ)が75歳以上になる見通しです。そしてその先、2042年に高齢者の数は4000万人近くになりピークを迎えるとされています。この年は、団塊ジュニア世代(1971年〜1974年生まれ)がすべて65歳を超えるのです。

毎年の死亡者が150万人を超え、出生数の2倍———人類史上、どの国も経験したことのない超高齢化大国にじょじょに移っていくのです。

美容に関心高い高齢女性、美容院に行く人が増える男性

リクルートライフスタイルの2016年調査によると、60代女性が月1回以上、美容室に行く割合は15.5%、20代女性(3.0%)よりはるかに髪に対する意欲にあふれています。

男性も、理容室(散髪屋)がどんどん減り、美容室の半数しかありませんから高齢者であっても「美容」に関心が向き、今、40代の団塊ジュニア世代以下の男性にとっては「髪を切るのは美容室」が当たり前です。

休眠美容師の存在

75万人いるとされる休眠美容師は美容師の資格を持っていながら、仕事をしていない有資格者のことです。この中には、結婚や出産を機に美容師の仕事をやめてしまった人も多いのです。

美容師の仕事は、なぜか朝から夜までフルタイムに働くという先入観があります。「お得意様」を逃したくないため甘んじてそれを受け入れるか、それともいっさい仕事を辞めるか、という二社択一の思考を、美容師本人も雇っている側も多いのです。

新しい働き先としての訪問美容

こうした休眠美容師にとって、日中の時間が空いていて、その時間を有効に活用できる道、そのひとつが訪問美容です。出張型労働なので、働く時間の調整がしやすいのです。美容室でフルに働こうとすると、閉店が仮に20時だとしてもそれから掃除をして帰宅すれば深夜になります。子育てをしながらこういった労働は、現実にはなかなか厳しいものですが、訪問美容サービスの事業スタイルと休眠美容師の生活スタイルが合う可能性が高いのです。