訪問美容が横浜でサービス拡大!その背景は?

繋いだ手
近年注目を集めている福祉サービス、「訪問美容」についてご紹介します。
訪問美容は横浜をはじめとした全国の様々なエリアでサービス展開しており、年々その需要が高まりつつあります。

当コラムでは横浜の訪問美容というサービスの概要と、その需要が高まった背景についてお話していきたいと思います。

訪問美容とはどんなサービス?

訪問美容というのは読んで字のごとく、お客様のもとに美容師が訪問して、その場で施術を行なうというサービスです。
通常、ヘアカットやセット・カラーリングやパーマといったスタイリングを受けるためには美容室に行く必要があります。
しかし訪問美容なら電話やネットで申し込み・予約をしておけば、わざわざこちらから美容室まで足を運ばなくても気軽にオシャレが楽しめるのです。

ただし、これは料理の出前サービスのように誰も彼もが利用できるというものではありません。
訪問美容は横浜の広いエリアでサービス対応していますが、その対象となるのは「体の不自由な方」のみです。

そもそも本来、美容の施術は美容室以外で行ってはいけないという法律があります。
ただ例外として、「疾病その他の理由によって美容室に来ることができない方」に対しては出張・訪問による美容施術が認められているんです。

そのため、横浜の訪問美容サービスでは以下のように利用条件を設けています。
・介護保険サービスを利用している方
・高齢によって外出が困難な方
・病気や怪我で療養中の方
・病院に入院中の方
・障碍をお持ちの方
・妊娠・出産直後の方

単に「美容室まで行くのが面倒だから訪問美容を依頼しよう」というのは不可能なので気をつけましょう。

なぜ訪問美容が横浜で広がったか?

さて、訪問美容が横浜をはじめとした日本各地で急激にサービス展開していった、その背景はどういったものがあるのでしょうか?

第一に挙げられるのは、年々加速する「少子高齢化」
先ほども述べたように、横浜の訪問美容を必要としている方は殆どが高齢者です。
高齢者が多くなればなるほど、訪問美容の需要も増えていくのは自明の理といえるでしょう。

また、単に高齢であるだけなら若い方の援助を借りて外出することも可能な場合がありますが、何せ「少子化」も深刻な問題として抱えています。
最近は高齢者だけの世帯も珍しくなく、十分な生活援助が受けられず外出もままならない、そんな方が急増しています。
そういった社会問題が、訪問美容の需要拡大につながっているというのは皮肉な話です。

そして、これはあくまで個人的見解ですが、横浜は昔から港町として栄えていたエリアだけに、常に文化の最先端を走っている土地柄ゆえか、横浜市民はオシャレへのこだわりが強いという傾向が見られます。
歳を重ねてもキレイでありたいという気持ちは変わらない、それが特に顕著なのが横浜というわけでしょう。

他人事ではない訪問美容サービス

さて、訪問美容が横浜でちょっとしたブームになりつつある昨今ですが、殆どの若い方にとってはあまり興味のある話ではないかもしれません。

しかし、当たり前ですが人はいずれ年老いていくものです。
若い方は体力も気力も溢れており、外出すらできないなんて想像もつかないかもしれませんが、必ず身体は衰え思うように動かなくなります。
そんな時に「訪問美容というサービスがある」ということを覚えていたなら、少なくともオシャレや身だしなみで悩むことはなくなるでしょう。

訪問美容は、全ての方にとって重要な福祉サービスなのです。